道理で疎開先の学校では”警戒警報”で放課下校になった記憶は間違ってはいない。夏休み前2週間での出来事だったのだ。それにしても数回の記憶があるから随分とひどい話だ。
兎に角一時間目の授業中に警報が出ても、即下校。10分も歩けば帰宅出来る距離を、ぐるっと取り囲んでいる山の峰を伝って半日もかけて帰る。安全の為とか何とか、理由付けがあったのだろう。
もの凄く楽しかった。多分友達になったばかりの何にも知らない私を得意げに引き回してくれた恩恵でしょう。因に元いた市内の学校は空襲警報で下校であった。上級生を隊長に、集団で、駆け足行進、だったように思う。
6歳年上の長姉は思い出すのも嫌な時代だと言う。大人の世界とは無縁の私には全てが楽しい、面白い時代がはじまったのである。
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