ページビューの合計

2009年6月23日火曜日

方言


 過ぎてみれば今では笑い話だね!なんて歌があったが,その程度のほろ苦い想い出も沢山ある。その当時には結構悩みになっていたのだが。
 初めての名古屋勤務で、最初の電話を受けたのは取引先の年配の社長から頂いたものだった。
 始めの数十秒、耳にする言葉が全く解らない。必死で聞いている内、ふと文頭が解ると、後は芋ずる式に何とか。
 後日お目にかかった時に、その事を白状した「東北弁で話されているのかと思いました」と。そのお方は尾張の人そんなきっかけで始まったお付き合いは、実に親身に面倒を見て頂き、その後永年にに渡り名古屋勤務の指南役をして戴いた。
 方言の違いは当然として、イントネーションと言うのか言葉の悩みは多かった。
四国、中国、九州方面に多いらしいが、徳島ではサ行がそれ、先生が「シェンセイ」になる。三千円はいい、千円、二千円はいけない、使う頻度が多いだけに困った。それをからかう無神経な人がいて、益々悩んだものでした。東京人、江戸っ子であったかどうかは知らないが、「ヒ」アサシ新聞。
 東京から北は初めての水戸に転勤した当初、イントネーションに馴染む迄大変だった。西の方では言葉は尻下がり、ここでは尻上がり。普通の会話をしていても胸ぐらを、ネクタイを掴んで詰問されている感じ。4年もいたから気にもなら無くなったが。
 方言の方が語彙が豊富な気がしている。阿波の方言を標準語?に置き換えると、どうしてもニュアンスが伝えられないときがある。かの有名な薩摩弁には置き換えは出来たのだが。歳と共に図々しくなるのか、通じるかぎりは方言で喋るのは平気になったが。

0 件のコメント: