ページビューの合計

2009年6月14日日曜日

混浴

 其の夜は日光の温泉旅館に宿泊することになった。
 先輩の郷里のこととて、高校時代のクラスメイトが女将を務める新規開業旅館と聞いた。
 オフシーズンで静かな夜だった。大浴場も貸し切り?ゆっくりと浸かり、お先にと湯船から出た時、反対側の出入り口から5,6人のご婦人がドヤドヤと入場。横目にみて、いや、眺め乍ら急ぎ退散。が一人取残した先輩、心配になる程部屋に帰らない。やがて茹で過ぎた蛸といった風情で息も絶え絶えになって。出るに出られず多勢に無勢、捕虜になっていたらしい。
 其の真相、ご婦人方は勤務あけ寮に帰る仲居さん達で、オフ期にはお湯の節約で湯槽を一つにするのだとか。脱衣場は別だがドアを開ければ、別天地になっていたのである。


0 件のコメント: