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2009年5月8日金曜日

水平線からの日の出















真ん中の大きな磯が臼島、右側が串本大島
 年末は殆ど串本大島の船頭宿に1、2泊していた。泊まった翌朝は、串本港に釣り客を迎えに出る前に優先して磯に上げてくれる。黒潮が湯気をたてて流れている海は、着ている防寒具を脱ぐ程温かかったが、海上にポツンと浮かぶ真っ暗な磯碆臼島で夜明け迄は少々心細い。だがその見返りは素晴らしかった。暗いうち、碆の周りは夜光虫の光の輪。そして幕開け、通常夜明け頃の水平線には雲がたなびき、毎日を海で暮らす船頭さんでも、年に1、2回も無い機会であったらしい。
 水平線にお日様が頭を出す、ほんの一寸、その瞬間光の帯がツ、ツ、ツーと奔ってくる。1秒か、2秒か、数秒間か、地球は丸いその証の如く。忘れ得ぬ光景。その僥倖を願って釣行にはカメラを持つ習慣になったが、未だそのチャンスには巡り合わない。

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