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2009年3月11日水曜日

宿借り

 満腹すればたった腹もすぐ横になる。小さな三角テントで熟睡をした。
 真夜中狭いテントからはみ出されていた誰かが、起きろと全員を叩き起こした。雨が降りそうだ、避難だと。真っ黒の不気味な雲が手の届くところ迄迫っていた。雨が降ればテントに入れば良さそうなものだが、4人は窮屈。それに流れ込む水の枯れた谷川の河口にいる。鉄砲水でもくれば大変だ、雷様も恐いし。その辺りは野性に長けた面々、決断は速い。即テントをたたみお寺の縁の下でも探すつもりであったか移動開始。

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