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2010年7月13日火曜日

鳥取砂丘

 その日に初めて鳥取砂丘へ行った。
間もなく列車が動く筈との、駅員の当てにならない案内の下、待合室で過ごし、諦めて宿を求めたのは真夜中になっていた。
 翌朝は台風一過の素晴らしい晴天であった。
が、鳥取駅は山陰本線上りで京都と、下りで山口を経由して山陽本線に、因美線で岡山へ出る、ルートがあるが全て不通。開通見込み不明。の掲示あり。多分日曜日であったが、あまり人影のない広大な砂丘を歩いた、暴風雨できれいに履き清められた、砂山を超えて波打ち際迄。人陰は無い代わりに、所々トンビとカラスが群れ集まっていた。多勢に無勢を見極めてなのか、近づいてもピョンピョンと2、3歩避けるだけで、知らぬ顔。ヒッチコックの「鳥」を連想させる不気味さに、拾ったこん棒を片手に海岸を歩いた。
 客の居ない広いレストラン兼土産物店では、食事中にも女店主が側でお相手をして呉れた。状況を知ると、鉄道の運転状況などを駅に問い合わせ、開通の時間迄お互いの暇つぶしをしたのでした。そして来合わせた、多分顔見知りの観光バスの運転手に、時刻には駅迄送る手配迄してくれた。
 旅の良い想い出は、永遠に好感を持つ土地になる。高校野球観戦でも地元の次に応援するのは、そんな想い出のある県代表だ。

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