ページビューの合計

2009年10月8日木曜日

銀杏


嵐の後の栗拾い              
終戦後間もない時代。疎開先の里山には子供達には宝の山があった。その後どんどんミカン山等に開拓され数十年後には殆ど消滅してしまったが、マッタケの生える場所とか、柴栗の群生、アケビ、山芋等、自分だけの秘匿と何人もが思い込んでいる場所が方々にあった。嵐の翌朝はその最たるもの。競って芝栗拾いに奔走した、あの栗は小粒乍ら薫りがあり甘くておいしかった。
 昨夜の台風18号テレビニュースを見ていて、その事をふと思い出し、銀杏拾いに出かけてみた。辺り一面銀杏が敷詰められていて持参の袋は直ぐに一杯となり、暫しの間往年の刻を楽しんだ。
 其れにつけても、昨今近郊の竹林の伸び放題、荒れ果てた里山を見懸ける度淋しさを憶える。

0 件のコメント: